連載メニュー

藤田優一君の街角ワンショット

    vol.91 歴史ある加瀬山の山頂で動物たちと夢を見る…

    2024/05/17

    • 夢見ヶ崎動物公園内にある太田道灌石碑。

    • 自然あふれる公園は地域の皆さんの憩いの場に。

      ミスモアネックス夏号!皆様、お久しぶりです。お元気でしょうか?今回は夏号ということで、夏といえば海!のイメージが強いかな?ワタクシ自身も夏=海やプールのイメージがありますが、もう一つ!夏山登山なんて方もいらっしゃると思います。ワタクシは山登りには縁がなく。高い山を見ては、眺めが良さそうだなぁ、と想像の羽を広げる程度。
     でも、そんなワタクシでも手軽に登れる山が川崎市幸区にはあるんです!今回は夢見ちゃう山⁉JR横須賀線新川崎駅から徒歩約15分。加瀬山の話題をお届け。
     山と言いましたが、登山というレベルではなく、標高35mの小高い丘のような加瀬山。しかも、山頂部分には夢見ヶ崎動物公園があるんです。人気者のレッサーパンダやペンギンなどがいる夢見ヶ崎動物公園。ここは無料で楽しめるということもあり地元をはじめ、市外からも多くの方が遊びに訪れる場所なんですよ。
     春はソメイヨシノなどが咲き、古墳の広場ではレジャーシートを広げてお花見を楽しむ方も多い加瀬山。現在は夢見ヶ崎動物公園の名称のほうが認知度は高いと思いますが、なぜ「夢見ヶ崎」と呼ばれるようになったのか?山の名前ならば加瀬山動物公園でも良さそうなのに…。
     実は加瀬山が「夢見ヶ崎」と呼ばれるようになったのは、室町時代後期の武将、太田道灌が見た夢に由来しているんだとか。太田道灌といえば、江戸城を築城した人物。その昔、見晴らしの良いこの地に城を築こうと陣を敷いた際、その夜に一羽の鷲が自分の兜を持ち去る夢を見たことから、彼はココでの築城を諦めたという逸話があり、そこから「夢見ヶ崎」と呼ばれるようになったんだそうです。ムムッ!もしそんな不吉な夢を見なかったらこの地に城ができ、なんなら江戸城がこの場所になったのかもしれない⁉そうしたら、今とはまた違った川崎になっていたかもしれませんね~!
     なんて、どうですか?標高は低くても夢のある話で歴史ロマンを感じませんか?皆さんも加瀬山でお散歩がてら動物たちと素敵な夢を見てみませんか?

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪