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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.2 歴史あり、眺望よし! 隠れた名所「弘法松公園」

    2011/12/01
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      昼は遠くに山並みを望み、夜は街の灯りがきらめく夜景が楽しめる。

     年内最後のミスモアネックス。12月号ラストを飾る写真はコチラ!小田急線の新百合ヶ丘駅南口からマプレ専門店街を抜け、住宅街を高台に向かって10分程歩いたところにある「弘法松(こうぼうのまつ)公園」です。ここはこれからのシーズンにオススメの場所なんですよ。なぜかというとこの場所は新百合ヶ丘駅周辺で楽しめる夜景のスポットだから。

     冬場の夜の楽しみといえばイルミネーションや夜景。この高台の公園からは新百合ヶ丘の街の灯りを見ることができるんです。冬になると灯りに温もりを感じるようになります。駅からも比較的近いので、忘年会などの帰りにちょっと酔い覚ましに立ち寄ってみるというのもありだと思いますよ。これからのシーズンは寒さで空気も澄んでくるので、昼間などは遠くに見える富士山や、大山などの丹沢山系の山々を眺めるのもオススメ。なお、夜景を楽しむときは温かい服装で。

      弘法松と名が付くだけあって、ここには、弘法大師の伝説を持つ、高さ約30メートル・根回り11メートルという大きな松の木があったそうです。どんな伝説かというとその昔、弘法大師が諸国を巡り歩いていた折、この新百合ヶ丘の地を訪れ、お寺を建てようと思いました。しかし見渡すと山々の谷が九十九谷で百谷に一つ足りない。弘法大師はお寺の建立を諦め、代わりに1本の松の木を植え、それが後に弘法松と言われるようになったのだとか。なぜ弘法大師はお寺を諦めたのかなど詳しいことは分かっていませんが、その松は大きく成長し、行き交う人々にとって良い道しるべなったそうです。ただその松も昭和31年の火災で衰退しその後枯死してしまったそうなんです。その後松の木は数回の代替わりを経て、現在は平成15年に植栽されたものが弘法松として公園のシンボルとなっています。皆さんもそんな伝説をもつ松の木の下で弘法大師もきっと見下ろしたであろう景色を楽しんでみてはいかがですか!?

    文・写真 街角レポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪