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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.78 縁起が良さそうな松に出合える「鶴亀松公園」

    2021/07/06


      • 江戸時代末期の「鶴亀松」をほうふつとさせる、鶴松と亀松らしき松の木を発見。

     今年は花の開花にはじまり、一部地域では梅雨入りが早く、自然界では色々なものの前倒しが進んでいるなぁと思っていたんですが、夏になって帳尻が合ってきたようにも感じます。暑い日が続きますが、引き続きコロナ対策はしっかりやっていきましょう!
     さて今月は麻生区新百合ヶ丘駅周辺からの話題!ミスモアネックスを連載していて、これは取り上げていただろうと思っていたら、実は取り上げていなかった「鶴亀松公園」をご紹介しますっ!もともと知っていたし、話題として書いたと思っていたんですが、何故か?書いてなかったネタになります。
     鶴亀松公園は小田急線の新百合ヶ丘駅から徒歩10分ほど、駅の南口から新百合ヶ丘マプレ専門店街を過ぎ「こやのさ緑道」を抜けて住宅街を少し歩いた所にあります。公園に隣接して幼稚園があり、日中は園庭で遊ぶ子どもたちの声も風に乗って聞こえてくる公園。長いローラー滑り台を備えた複合遊具があり、特にそこが子どもたちの集まるポイント!
     それにしても「鶴亀松」なんてかなり縁起が良い名前ですよね!実はその昔、鶴と亀がいた!…のではなく、ここは小高い尾根道で、そこにそびえ立つように幹を伸ばす松と地を這うように伸ばす松と2本の松の木があったんだそうです。公園の案内板によると、江戸時代の末期に幕府の代官江川太郎左衛門がその松の木を愛し「鶴亀松」と名付けたと書かれてありましたが、鶴亀松は昭和16年の台風により被害を受け、その天寿を終えたとのこと。しかしこの公園を作るときに当時を思い「鶴亀松公園」と名前を付けたんだそうです。
     ちなみにミスモアネックスの初期の連載(2011年12月号)で近くの「弘法松公園」の話題を書いているんですが、その弘法松と並んで鶴亀松は地元の方に親しまれていたんだそうですよ。今は新しく植えた鶴松、亀松らしき松の木が当時の面影を伝えています。この号が出る頃には鶴亀松公園からもセミの鳴き声が聞こえているかな。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪