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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.77 辛そうで辛くない 川崎生まれの「香辛子」

    2021/05/12

    • いろいろな料理に利用できそうな香辛子の粉末。おむすびに香辛子味噌をトッピングしてもおいしい!

     今年は桜の開花も新緑への移行も例年よりも早かったなぁと感じている藤田です。町を歩いているとツツジはもちろん、藤の花の開花も早く、イチョウの若葉も早々に出ていましたよね。冬がそれほど寒くなかったからなのでしょうか?
     さて、今回は川崎生まれの燃焼系野菜の話題をお届け!みなさんは「香辛子(こうがらし)」ってご存知ですか?華やかな色彩とフルーティーな香りが特徴のハーブペッパー、いわゆる唐辛子です。もともとは辛さのもと、カプサイシンと同じ成分で、辛さを抑えたカプシエイトを抽出する為に品種改良して作ったお野菜なんだそうです。
     サプリメント用にと開発し、カプシエイトが抽出できたので、役目は終わりかと思いきや!川崎市やJA川崎が共同で全国に広めようと2019年から普及促進に向けて動き出したんだとか。その取り組みから川崎市内では現在、色々な農家さんで栽培が行われているそうです。
     この香辛子は、ハバネロやブートジョロキアという激辛系唐辛子から育種されたもの。見た目はハバネロ系のいわゆるヤバいヤツ(笑)なんですが、これがビックリ!確かに食べてみると控えめな辛さで、それ以上にフルーティーな香りがするんです。ワタクシも取材で初めて見た時は信じられず、これ絶対激辛でしょ!って用心したんですが、食べたら本当に辛くないんですよ。想像以上に辛味は弱く、あと引く美味しさです。香りは唐辛子かな?と一瞬思いますが、甘さのようなフルーティーさも感じられました。
     辛さは抑えて香り高く、色々な料理に使える香辛子。現在、川崎市内ではこれを使ったメニューを出しているお店もあるそうです。ちなみに収穫できるシーズンは7月上旬から10月末ぐらいとのこと。夏が感じられる頃には川崎市内のJA直売所で販売されるかもしれません。川崎といえば、のらぼう菜が有名ですが、これからは香辛子も知られるようになるかも!川崎生まれの香辛子、ぜひ覚えて下さいね。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪