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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.56 家光公が楽しんだ 鷹狩りの名残、「鷹匠橋」

    2017/11/29
    • 久地駅近くの二ヶ領用水に架かる「鷹匠橋」。
    • 徳川家康や家光がここで鷹狩りを楽しんでいたという。

      あ~、秋だなぁと実感する日が欲しかったのに、あっという間に冬に突入してしまいますね!
     毎年冬には股引を愛用しているフジタですが、寒さに絶えられず、すでに10月ぐらいから履いてしまっています!でも、寒暖の差が大きいと紅葉もキレイになるといいますし、神奈川は12月ぐらいから見ごろになるので、どこに行こうかと計画を練るも楽しいかも。
     さて今回は、川崎市高津区、JR南武線「久地」駅からも近い鷹匠橋の話題。皆さんは、「鷹匠(たかじょう)」ってご存じですか?鷹狩りの時に使う鷹を飼い慣らす人、鷹使いのことをいうそうですが、その名が付いた橋があるんです。二ヶ領用水路の新川に架かり、川崎市の多摩区との区境にある橋に、何でそんな名前が付いているかというと、実は江戸時代に、橋の近くに鷹匠を泊める名主の家があったからなんだとか。
     それは三代将軍德川家光公が、稲毛・川崎領の各地に将軍家の「御鷹場」を設けたころ。その一つが高津区内にもあったんだそうです。
     ちなみに鷹匠を泊める家には「御鷹部屋」という特別な部屋があって、鷹も、そして鷹匠も大変手厚くもてなされたんだそうですよ。鷹にも部屋をあてがっていたことから、その大切さがよく分かりますよね。
     德川家康公が好み、三代将軍家光公はそれ以上に好んだと言われる鷹狩り。それにしても高津区内に鷹狩りができる場所があったなんて…。今では電車が走り、住宅が立ち並び、その面影はありませんが、この橋がその歴史を伝えているんですね。
     そんな鷹や鷹匠は、「冬」を指す季語でもあるのをご存じですか?鷹匠の手から飛び立ち、獲物を狙って冬の大空に羽ばたく立派な鷹。我々は空を飛ぶことはできませんが、心の羽を大きく広げて、人生という名の大空を力強く羽ばたいていきたいものですね。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪