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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.51 ハナモモの並木が続く中原区の桃源郷

    2017/01/13

    • 中原区、二ヶ領用水路沿いの桃の花。


     2017年最初のミスモアネックス!本年もどうぞよろしくお願いします。気がつけば2011年11月に始まった連載も去年の11月で丸5年!これも皆様がいつも読んでくださっているからこそですね。本当にありがとうございます。ワタクシ自身を振り返ると、去年は長年続いていた番組が3月で終わり、4月からそのまま新番組でリポートがスタート。ほかにも月イチで朗読会を行ったりと、いろいろ動きがあった年でした。今年がいったいどんな年になるのかわかりませんが、充実した1年にしたいものです。
     さて、今年最初の話題は、花桃(ハナモモ)。寒い冬が続いていると、どうしても暖かい季節が恋しくなります。早く春になって欲しい!と、この時期は毎年思うのですが、願ったところですぐに季節が変わるわけでもありません。だから!せめて話題だけでも春を感じるものを(笑)。
     川崎市中原区を流れる二ヶ領用水路沿い。中原区エリアは梅や桜と並んでもう一つ、用水路沿いにハナモモの木も植えられているんです。桃の節句でも飾られるお花としてお馴染みですよね。実は、中原区エリアは大正11年頃から昭和19年頃まで、全国でも有数の桃の栽培地で、実際に東京などにも出荷されていたとのこと。「西の岡山・東の神奈川」なんて言われるぐらい人気があったんだそうです。しかし、戦争で桃畑はなくなり、戦後はそのまま、高度成長期へ。住宅など開発が進み、桃のことなどみんなが忘れてしまった頃。1980年、二ヶ領用水路の整備に伴い、用水路沿いに「中原 桃の会」の方が植樹を始め、今のようにハナモモを楽しめるようになったんだそうです。
     現在、ハナモモは真っ白な花が特徴の「寒白」や、雛祭りで使われる代表的な「矢口」など、14種類230本ほどが植えられ、梅や桜も含めると約700本にもなるんだそうです。毎年桃祭りも行われ、中原区と言えば「桃」のイメージも復活してきているんですよ。ちなみに見頃は3月半ばから4月まで。ということで、まだ先ですが、身近な桃源郷の春の訪れを心待ちにしているフジタです。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪