藤田優一君の街角ワンショット
FMヨコハマの街角リポーター、藤田優一さん連載の新百合ヶ丘周辺散策レポート。
vol.93 注目!川崎市に歴史スポットが誕生
2024/11/15
ミスモアネックス冬号到着~!寒くなってきましたが、体調を崩さないよう、ご注意くださいませ。コロナ禍は過ぎてもうがい手洗い(消毒)は必須ですよ。
さて、今回は2024年5月18日に誕生したばかりの公園の話題をお届け!それは川崎市高津区千年にある橘樹歴史公園。駅からは離れていて、千年神社前の交差点から上がった高台にその公園はあります。公園とは言いつつも遊具などはなく、その代わり園内の真ん中には、かやぶき屋根の木造の建物があります。実はこれ、昔の倉庫を復元したもの。なんでも全国初!飛鳥時代の倉庫を復元しているんだそうです。
飛鳥時代は1300年以上前、奈良県の飛鳥地方に都があった時代。そんな時代の倉庫を川崎の地に、しかも全国初で復元しているんです。高さは約9.3mの高床式の倉庫。周りの戸建て住宅とそれほど変わらない大きさですが、かやぶき屋根は大きく神社のような感じ。
それにしても復元された倉庫、飛鳥時代には何に使われていたかというと、当時は稲などを保管していたらしいです。橘樹歴史公園の場所は2015年に指定された川崎市内初の国史跡・橘樹官衙遺跡群の場所。ちなみに官衙とは昔の役所や官庁のことで、その遺跡群に位置する場所に、税として集めた稲などを収納した倉庫が設置されていたと考えられているんだそう。ただ実際の倉庫の姿は分かっていないので、復元に際してはその時代のものをいろいろ検証しながら復元したそうですよ。
この場所は標高40~42mの多摩丘陵上にあり、下との高低差が約30m。飛鳥時代には多摩川対岸の遠くまで見渡せる、眺望の優れた場所だったんだそうです。そんな眺めの良い場所に、今で言う役所が置かれてあったんですね~。
古代川崎の地、この高台に地方行政組織が整備されていたことに驚きますし、高台ということもあって、もしかしたら時の権威を示す意味もあったのかな?なんて、いろいろ歴史に思いを馳せる気持ちにもなりますね。
1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪