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ふるさとの銘菓

    第61回 みすゞ飴(長野県上田市)

    2019/06/29
    飯島商店 
    ご注文・問い合わせ 
    TEL 0120-511-346
    長野県上田市中央1-1-21 
    営業時間/10時~18時 
    定休日/無休
    みすゞ飴 和紙包装型箱入り24粒 713円

      薄い和紙の包みを開くと、透明感のあるゼリー菓子が現れる。天然果汁を水飴と砂糖、寒天で固めたみすゞ飴だ。みすずという名は信濃の国の枕詞「みすずかる」から。信州銘菓の代表として100年以上の歴史を誇る。
     製造する飯島商店は江戸後期に創業。当初は穀物商だったが水飴作りが評判となり、その飴に信州特産の果物を加えたのが始まりだ。こだわりは国産の完熟果実。果物本来の味と香りを求め、個性の強い昔ながらの品種を農家に栽培してもらっているという。果汁絞りから飴の乾燥まで全て手作業。添加物はなし。生飴を均等に切り、一粒ずつ0.02㎜のオブラートで巻く作業はまさに職人芸。完成まで1週間ほどかかる。
     弾力のある独特の歯ごたえ。自然な甘みと酸味が凝縮し、ジャムのような濃厚な味わいだ。和紙包装タイプはりんご、桃、あんず、ぶどう、三宝柑の5種。セロハン包装タイプは梅や期間限定の味も登場する。大正ロマン漂うクラシカルな店内。心のこもったおもてなしも魅力だ。