連載メニュー

ふるさとの銘菓

    第58回 生姜糖(三重県伊勢市)

    2019/02/23
    岩戸屋 本店 
    ご注文・問い合わせ 
    TEL 0596-23-3188 FAX 0596-28-1322
    三重県伊勢市宇治今在家町58 
    営業時間/8時30分~17時25分 
    定休日/無休
    生姜糖(生姜・ニッキ) 各600円

      お伊勢参りの定番土産として親しまれている砂糖菓子。もともとは江戸中期に創製され、伊勢神宮のお供え物に用いられていたといわれる。その後、日持ちのするお土産として重宝されていたが、明治43(1910)年に岩戸屋が神宮のお札(剣祓(けんばらい))をかたどって発売したところ、大評判になった。
     作り方はいたってシンプル。生姜の搾り汁と砂糖を煮込み、型に流し込む。1日寝かせて完全に温度を下げれば完成だ。使う生姜は地元の契約農家から仕入れる金時生姜。成分が濃いため、水分と煮ても味と香りが残るのだという。
     長さ約24㎝、厚さ1㎝以上。板状でずっしりと重量感があるが、意外とたやすく割れる。ザクッとした食感の後、口中でじわじわと溶け、生姜の風味が広がる。甘みがしつこくなく、すっきりした味わいだ。そのまま食べるのはもちろん、紅茶や煮魚を作る際に入れる人も多いとか。種類は生姜、ニッキ(ピンク)、抹茶、小豆入りのほか、一口タイプや四季の詰め合せなどもある。